2017/04/09 Sun. 20:50:00 edit

「ここからだと何が見えますか?」
海を見ていると、唐突に声を掛けられた。
声を掛けてきたのは初老の男性。
「海、ですかね」。
我ながら間抜けな答えだと思ったけど、
僕にはそれ以外に答えようが無かった。
「僕、地方から出てきて間がないんですよ。
だから、実は方向すら分かってないんです」。
男性は、僕の答えを聞いて少し笑った。
「そうですか。
私は、ここに住んで随分と経ちます。
この場所に上ったのは、今日が初めてですが。
それにしても、この街は楽しい。
おもちゃ箱をひっくり返したような街だと思いませんか」。
「そうですね。
でも、僕は騒がしいのが苦手なんです。
だから、落ち着けるこの場所が好きなんです」。
「それは残念ですね。
騒ぐことが苦手だなんて、人生で損してますよ。
若いんだから、たまにはハメも外さないと」。
「そうでしょうか。
それが損なのか僕にはわからないし、
それを分かりたいと思ったことも無いです」。
男性は、少し残念そうな、
もしかすると憐れんだのかもしれないけど、
とにかく寂しげな眼で僕を見ていた。
まぁいいさ。
分かってもらえるとも思わないし、
分かって欲しいとも思わないから。
こうして海を眺めていると、僕は落ち着くんだ。
僕は振り返って、男性に声を掛けた。
「ほら、東京湾だって捨てた……」。
そこに、男性の姿は無かった。
タキシードみたいな変わった服装だったな。
いったい、誰だったんだろ?
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
こんばんは、ケロです。
分かり難い話ですいません(;一_一)
イメージは水族園のペンギンだったんですが……
わかんないですよねw
いや、望遠鏡のところにある足踏み台を見ていると、
ペンギンが上ってつま先立ちで望遠鏡を覗いてる。
なんてイメージが浮かんできたものですから。
表現が下手ですいません(-"-)
でも、つま先立ちのペンギン、
写真を見てると見えてきませんか?(-_-;)
けろっぴ
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