おしゃべりな写真達

僕が写真を撮ること。それは、頭の中に浮かんだイメージを誰かに伝えること。

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花と君の想い出

二人で暮らし始めた時に、どこからか君が買ってきた花。何年も前に枯れてしまったけど、初咲きに撮った写真が出てきたよ。ほら、少し古ぼけているけど、あの時の素敵な色がわかるだろ。君は、花が咲くのを楽しみにしていたよね。これで、いつでも花を見ることが出来るよ。僕は、君の写真に語りかけながら、小さなピンで花の写真を留めた。♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪こんばんは、ケロです。この花、なんだろ^^;ほんと、花の名前は苦手です。でも、...
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情けない奴

「なぁ、なんか呼んでるよ」「いいって、ほっとけよ。 そのうちに諦めるって」「でも、戻らないと怒られるよ」「そんなのにビビってんじゃないよ」「ビビってなんかないけど…」「あっ、ほら、あそこで何か光ってる。 早く行こうぜ!」「なぁ、もう帰ろうって」「ほんと、うるさいなぁ。 そんなに帰りたければ、先に帰ればいいだろ」「またそんなこと言ってる。 もしかして、この前のこと忘れたんだろ。」 「なんだよ、この前...
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猫と彼女と僕

目の前を猫が横切って行った。猫は途中で立ち止まり、僕を振り返る。きっと、何か意味があるんだろうな。「ついてこいよ」なんだか、そう言われたような気がして、僕は、ノソノソ歩く猫の後ろをついていった。猫は立ち止まり、そして振り返る。僕が居ることを確認すると、また歩き出す。僕は、猫に導かれるまま歩いて行く。しばらく歩いていた猫は急に駆け出し、ベンチで本を読んでいる女性の膝に飛び乗った。彼女は驚く風でもなく...
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フレーム

両手の指で四角い枠を作り、その中を覗いている君。たぶん、写真のフレームをイメージしてるんだな。時々、君は妙なことをするよね。いったい、どこでそんなことを覚えたの?「こうして見ると、まるで絵画のようね」。僕を振り返ることも無く、君が声をかけてきた。そう言われると、僕も試してみたくなるよね。君の横で、同じ目線まで屈み込んで見てみると、そこには、僕の知らない風景が広がっている。なるほど、だから他の人の写...
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遅れてきた二人

僕は走りながら時計を見た。針は、35分を過ぎようとしている。もう、45分の遅刻は確定だった。まずいなぁ…。電話に出ないのは、よっぽど怒っているからかな。僕は、君の怒った顔を思い浮かべながら、人混みの中を全速力で走り続けた。あ~、どうしよう。私は、鏡の中に映る自分の顔を見ながら、お尻がむず痒くなるぐらい焦っていた。まさか、いつも行っている美容院で、こんなに時間がかかるとは思わなかった。鏡に映る私の顔...

プロフィール

ケロ@nishihara

Author:ケロ@nishihara
僕の気持ちが伝わるような写真を撮りたい。
できれば、写真を見てくれた人の心に音楽が流れたらいいな。
雨の写真を見て雨の匂いを感じ、公園の写真を見て風を感じてくれたらいいな。
そう思いながら、僕は写真を撮ってます。

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